ネットでよく見るようになってきた「愛着障害」などの言葉
ここ数年、「愛着障害」という言葉がちまたでよく
取り上げられるようになってきました。
ご存知の方も多いかもしれませんが、
愛着障害を簡単に説明すると、
乳幼児期の養育者(主に両親)とのコミュニケーションによって
成長後の生活の中でコミュニケーション不全が生まれたり、
生きづらさを抱える、といったことが起こってきて、
社会に適応しづらくなる問題、といえます。
ご自身が抱える生きづらさの原因を、
本屋やネットなどで探し、
愛着障害やアダルトチルドレン、HSPといった
用語に出会った方も多いのではないでしょうか。
「愛着障害である」という「原因」に焦点を当てていても、幸せには決してなれない
そうして、自分は愛着障害やアダルトチルドレン、
あるいはHSPといった要素を抱えていることはわかった。
でも、どうしたらいまよりも生きやすくなるの?
この問いに対する答えは、たくさんあると思います。
幼少期に自分の身に何が起きていたのか、
原因を探ることもその一つだと思います。
原因を探ることは、自己理解を深めるために
とても重要な要素のひとつであるということは否定しません。
でも、原因がわかったから、といって
問題が解決し、生きづらさから解放される、
ということには、まずなりません。
それどころか、原因に焦点を当て続けることによって、
「自分は愛着障害だから社会適応できない」
「自分はACだから人とコミュニケーションがうまくいかない」
といった発想に固定化されていき、
現実的によりよい人生をつくっていくという発想を失ってしまう。
Twitterなどを見ていると、そのような生きづらさを抱えている人を
散見します。
「原因」から目を離し、「解決」に目を向けることが絶対に必要!!!
では、どうすれば生きづらさを軽減して、より幸せに生きていけるようになるのか?
それは、「解決」に焦点を当てること。
つまり、原因である愛着障害や、アダルトチルドレンであるといったことは
一旦脇において、
どのような状態が実現されれば、自分は幸せになれるのか?
を、思い描いてみること。
このとき、実際に現実が与えている制約を
すべて取っ払って、
「もしあなたが今抱えている問題が全て解決して、
理想の一日を送れているとしたら、どんな感じか?」
ということを、具体的な絵が思い浮かぶように
想像していくのです。
たとえば、
・朝はいまよりも1時間早く起きて
・清々しい気持ちで豆を挽き、コーヒーを淹れる
・書斎のある部屋に引っ越し、静かな部屋で本を読んでいる
・週末はジムで気持ちよく汗を流す
・毎月海外旅行に行って、ワーケーションをしている
など、自分の理想の一日のイメージを
脳内に増やしていくのです。
そして、これらのことが実現しているとき、
自分はどんな気持ちになっているか?
想像力を使い続けていると、気持ちもそれに
引きずられていくもの。
楽しいことを考えていれば、どんどん楽しくなってきます。
「理想の一日」なんてすぐに実現できないし、想像しても意味ない!…と思うのはまだ早い。
でも、海外にワーケーションなんて、夢物語だ、
と思ったとしても、
例えば国内の行ったことのない場所に旅行するなど、
ダウングレードしたとしても、気持ちは同じものを感じることができるのです。
また、ジムに行くお金と時間がなかったとしても、
近所の公園や川沿いを軽くジョギングして、
運動する爽快感は得られたり。
そうやって、
現状の中で、理想の一日に近い気持ちを味わえる時間を
つくることができないか、想像力を働かせて
思い浮かんだことを行動に移してみる。
そうすると、段々精神的に満たされていく、
ということになっていきます。
「問題」から目を離し、「解決」に目を向けることがやはり大切!
ここで重要なのは、
「愛着障害である」という「問題」から焦点を外し、
「理想の一日」という「解決後」に焦点を移した、ということ。
愛着障害自体を治そうとするのではなく、
現実的な行動を変え、幸福感を増していくことは可能である、
ということ。
このメソッドは、
「解決志向ブリーフセラピー」という手法の
「ミラクル・クエスチョン」という質問方法を応用したものになります。
要領のいい方や、勘所をつかんでいる方は、
このメソッドを読んで実行するだけで、幸せになることも可能です。
カウンセラーいらずで幸せになれる人を増やす、
それは私の望みでもあります。
でも、この手法が有効だと感じ、
ちゃんとやっているはずなのにうまくいかない、
という方は、カウンセラーの手を借りる、
ということも適切な解決策だと思います。
カウンセラーがあなたに「問いかける」ことによって、幸せへの扉は開かれる
私のカウンセリングでは、この
「質問によってご自身の希望、本当の思いがあぶり出されるのを
見つけてもらう」
ということを、積極的に取り入れています。
もしこの記事を読まれて、興味を持たれたなら、
私のカウンセリングはきっとあなたのお役に立てる、
と信じて疑いません。
「理想の一日」に少しずつ、段々加速して
近づいていけるようになったあなたは、
もう「私は愛着障害だから幸せになれない」
という思いが頭をよぎることすら、
なくなっているでしょう。