回避型愛着障害の克服に、認知行動療法やアサーションは危険!?

回避型愛着障害の克服は、「最終的には」行動できることが大切

「愛着障害」という言葉、

ちまたでも随分メジャーな言葉になってきた、と感じます。

WebサイトやYouTubeでも、愛着障害、

あるいは回避型、不安型などと検索すると、

たくさんのネット記事や動画が見つかりますね。

 

愛着障害について書かれている書籍のヒット作や、

精神科、心療内科のWebサイトを読んでみると、

解決策として、エクスポージャー(暴露療法)、

自己主張訓練(アサーション・トレーニング)、

認知行動療法等が挙げられていることが多いです。

 

確かに、いずれも有効な治療法の一つであり、

最終的には回避していたことに向き合い、

解決に向けて行動していけるようになる状態を

目指す、ということには私も完全に同意します。

いきなり全部解決しようとすると、逆に傷は深くなる

しかし、もともとその課題でつまづき、

もう二度とその課題に向き合いたくない、

と思うくらいに傷ついて、何年(何十年)と苦しんできたのに、

もう一度向き合うなんて簡単に言ってくれるなよ、というのが

過去の私が感じていた、正直な気持ち。

 

そんな気持ちを抑え込んで、

さらに頑張って行動したけれど、

結局結果が出ず、傷はますます深いものになっただけ。

そうすると、ますます行動したくなくなってしまいます。

 

もちろん、心の底では、向き合って解決したい、

と思っている課題がある。

でも、何度も向き合って、失敗して、

それに向き合う気力を失ってしまった。

それですっぱりと諦めることができれば

良いのだけど、割り切ることができない…

そんな悪循環に入り、

ますます自分のことが嫌いになっていく、

という状態に、過去の自分も陥っていました。

どういう一歩を踏み出せばいいのか?

そんな状況の場合、まずは、

そういった悪循環に入っている、ということに気が付き、

「あっ、悪循環に入っている」と、声に出してみてください。

現状を声に出すことで、客観視する力がはたらき、

それだけで気分が大分ラクになる方もいます。

 

このときに大切なのは、ジャッジをしないこと。

悪循環に入っている自分に気がついた。

そして、悪循環が一旦止まった。

 

それだけでよいのです。

 

いきなり、大きく変わろうとすると、

自分が苦しいだけでなく、いまの人間関係にも

悪影響が起こる可能性があります。

 

自分のペースを大切に、少しずつ変わっていくことが大切。

大きく変わろうとすると、周囲も影響を大きく受けることになる

回避型の人は、人間関係やパートナーシップなどに

息苦しさを感じて、回避してしまうことが習慣となっています。

今までの環境で、周囲もそのように認識をして、合わせてくれていることも多く、

そのような方からしたら、あなたがいきなり積極的にしゃべるようになったら、

いきなり人が変わったあなたに、戸惑ってしまうかもしれませんね。

人によっては、何か裏があるんじゃないか、と

疑念を持たれる方もあるかもしれません。

 

なので、いまのあなたから、

少しずつ変わっていく、ということが大切なのです。

少しずつであれば、周囲も明確には気が付かないため、

いつのまにかあなたの居場所ができていた、という

感じで、回復していくイメージになります。

「少しずつ」が、確実にあなたの味方になってくれる

少しずつ、自分の思いを伝えられるようになる。

最初は、ほんの少しでいいんです。

人前で自分の思いが言えないなら、仕事が終わったあと、

ひとりの時間につぶやいてみる

たったそれだけでもいいんです。

 

潜在意識の法則に、「ものごとの大小を区別しない」というものがあります。

何年もかけて大きな問題を一つ解決するよりも、

一日いちにち、小さな目の前の問題を解決してくことを積み重ねていくほうが、

潜在意識は元気を増やしてくれるのです。

潜在意識が元気になると、あなたをより良い未来へと導くための

ひらめきや、解決策をどんどん生み出してくれる、

そんな好循環を起こしてくれる状態へと、入っていくことが出来ます。

それを忘れずに、ご自身の生活を、よりよい状態にできるよう

取り組んでいっていただければ、と思っています。

 

この記事を読まれて、では挑戦してみよう、と思われた方、

あなたが幸せに暮す助けになれたら、私も幸せです。

 

やってみたけどうまくできなかった、

やってみたいけど、どうしたらいいかわからない、

という方は、

カウンセリングを受けて、

あなたに心で寄り添うカウンセラーの助けを得て、

あなただけの解決策を手に入れることが、より有効となってきます。

 

長文をお読みくださり、ありがとうございました。